遠州産 干しいも
むかしながらの干し芋の味。かむほど味わい深い。
ねっとり甘い大人気。蜜のようなお芋。
とびきり甘い。
絹のようななめらかさ。
上品かつ力強い甘さがある新品種。
紫いもの中で最も美味しいと言われている品種。
稀少品種。やわらかく粘りのある甘さ。
稀少品種。干し芋にするための品種。すばらしい味。2019年1月から。
栄養成分(100g当たり)
熱量:303kcal タンパク質:3.1g 脂質:0.6g 炭水化物:71.9g 食塩相当量:0mg
*数値は文部科学省「日本食品成分表2015版」を用いた推定値です
賞味期限
製造日から2ヶ月を表示
開封後は冷蔵庫で保管頂きお早めにお召し上がりください。
固くなった場合は軽くトースター等で温めて戴くとやわらかくお召し上がり頂けます。
ファームゆりいかのさつまいもの土壌
三方原台地は天竜川の洪積層が隆起した石混じりの赤土で、赤い色は酸化鉄の色です。従来の干芋産地である遠州地方は海岸沿いの砂地地帯に位置し、干し芋の大産地である茨城県は関東ローム層の火山灰地帯です。
赤土はジャガイモ、さつま芋、里芋、玉ねぎ等の土物野菜を美味しく育て保存性を向上させます。
しかし、石が多く土が固いという欠点も持っています。土が粘ることや石が混じることで畑が固く締まり形の良い大きな芋が作りやすい環境とは言えません。
ファームゆりいかでは、トラクターで石を地表に集め畑の外へ出しています。
更に、後作にライ麦を作ることにより麦の根が土塊を破砕し、土を団粒化させ柔らかくします。
麦ワラはさつま芋マルチ栽培の通路の敷きワラとし、草の発生を抑えると同時に土に植物性有機物を補給して土壌環境を豊かにします。
これらの努力が美味しいさつま芋生産につながっています。
ファームゆりいかの干芋のつくり方
○機械作業 ●手作業
○糖化貯蔵
掘り取ったさつま芋を12~14℃の貯蔵庫に入れて約2ヶ月ほど糖化させます。○洗浄
さつま芋は泥付きで貯蔵していますので、水を流しながらブラシが回転して土を落とす洗浄機で洗います。○蒸し
専用の蒸し機でじっくりと蒸し上げます。低温で時間をかけることでデンプンの糖化が進みより甘くしっとりと仕上がります。
●皮むき
熱いうちに手作業で皮をむき、パットに並べて冷まします。熱くないと皮がきれいにむけません。●スライス
木枠に1cm間隔でピアノ線を張った専用の道具を使ってスライスし、乾燥用の網棚に並べます。○乾燥
ファームゆりいかの干し芋は冷風乾燥をしています。低温でじっくり乾燥させるため、栄養が損なわれずにしっとりと仕上がります。
また乾燥温度が20℃程度と低い温度のため干芋の色がきれいに仕上がります。
除菌された作業庫内に機械を設置しているため衛生面でも優れています。
●包装
袋に充填し脱酸素剤を封入して脱気と同時にシールしています。ファームゆりいかのさつま芋貯蔵と糖化
ファームゆりいかの干しいも
さつま芋は貯蔵することでデンプンが糖に変化します。
熱帯植物のさつま芋の糖化温度は10~12℃とされています。
ファームゆりいかでは9月頃から順次さつま芋を収穫しますが、9月、10月頃は糖化温度より気温が高く、11月以降は気温が低くなるため、温度をコントロール出来る貯蔵庫で糖化させています。
干しいもはどうして生まれたの?
遠州産干し芋の歴史
遠州干芋の起源 遠州干芋の衰退
遠州地方(静岡県西部沿岸地域)には1776年薩摩藩の御用船が御前崎で難破し、乗組員を救助したことが縁で遠州地方にさつま芋栽培が広がりました。
1892年(明治25年)に現在の干芋(蒸し干芋)の技術が開発され、以来遠州地方は干芋の大産地となりました。
第二次大戦前までは日本一を誇った遠州の干芋でしたが、
1908年頃その技術が茨城県ひたちなか市へと移転され茨城県での生産が拡大する一方で、
遠州地方では温暖な気候を活かしてメロン、イチゴ、お茶等の栽培が広まり、干芋の生産は衰退し日本一の座を茨城県に譲り渡すことになりました。
出典『干芋辞典』一般社団法人いも類振興会:編集発行