1月11日播種のハウス南瓜のその後です。
1.黒 2.白です。苗の時から黒の成長が速く、トンネルを剥いでからも1週間程度先を行っていました。
1.雌花 2.雄花 です。
ハウス内では昆虫がいないので 雄花の花びらを取り除き
雄しべだけにして雌しべの 柱頭に花粉を擦りつけます。
これを人工受粉と言います。
樹体の栄養成長と生殖成長のバランスによって雌花の着花節位
(雌花は蔓から出る本葉の脇に着花する)が変化します。
栄養成長が勝っていると着花節位は高くなり、生殖成長が勝っていると着花節位は低くなります。
雄花の花びらを除去した状態です
花粉が出ているかを手の甲に擦りつけ花粉が出ていることを確認してから交配します。
交配日タグ 収穫は交配した日からの積算温度(日平均温度の積算値)で収穫するため交配日を示す7色のタグを交配した雌花付近の蔓に付けます。
今年の場合、最初黒が低節位から雌花が着花しましたが雄花が咲かないため交配出来なかったり、雄花の発育が悪く交配しても受粉せず着果しませんでした。
因みに黒の着果しなかった雌花についている赤いタグは3/22のもので、黒の着果した雌花についているタグは 3/29のものです。
今年は気温が高いため早くに収穫時期が来る可能性がありますが、平年だと5月10日頃からの収穫予定です。その後一週間風乾して、追熟を2週間程度で美味しい南瓜の出荷が始まります。大体6月初め頃になる予定です。
一時は雌花だけで雄花がなく、雄花が咲いても花粉が出ず、毎朝6時から2時間程度交配を続けても一週間程度は着果を確認出来ず、やるせない一週間でしたがようやく黒の着果も確認出来るようになり、楽しみになって来ました。
黒の交配のピークは過ぎましたが、白はこれからピークを迎えるので、後二週間程度交配は続きます。